基礎プロジェクト生の募集

2015年度

この募集は終了しています

ようこそ信号処理研究室へ

 信号処理研究室の基礎プロジェクトテーマでは,信号処理を扱う技術者として必要最低限の技術的なスキルの修得と共に,研究活動を遂行する能力を身につけることを目的としています.テーマは信号処理技術の基礎から実際の応用技術までを体系的に修得するために6つ準備しています.

募集テーマ

  1. 音高推定アルゴリズムの開発
  2. FFT,ディジタルフィルタなどの基礎的な技術を用いて,音階を識別するシステムを実装する. 演奏された音から楽譜を作成できるようにすることが最終目的となる.

  3. MATLAB/Simulinkによる組み込みシステムの開発
  4. MATLAB/Simulinkは,工学的問題を解くための数値計算法やアルゴリズムの実装を時間かけることなく可視化,アイデアの繰り返し試行が可能な開発環境である.このテーマでは,モデルベースの設計により Raspberry Pi,iPadに動的システムの信号処理アルゴリズムを実装する.

  5. 音声符号化技術の実装
  6. 複数の音声を同時かつ高速に伝送することや,限られたメモリ領域に大量のデータの音楽データを保存する際は,音声や音楽をできるだけ小さいデータ量で表現しなければならない.このような目的を達成するための技術を音声圧縮という.音声圧縮が行われたデータを,符号(Code)から元の音声波形に戻す復号(Decode)の方式を理解し,さらに音声の発声機構を利用した分析合成方式を実装する.

  7. システム同定に基づくノイズ除去技術
  8. 下記参照

  9. 話者分離のための音源分離技術
  10. 4のノイズ除去は,発話者が1名でかつノイズの特性がほぼ変化していない状況を想定していた.この課題では,4を発展させて,特性変動の激しい音声が複数混在する場合に,これらを分離する技術を学ぶ.

  11. 聞き取りにハンディキャップがある人を支援する会話インタフェース技術の開発
  12. 本研究室では,音声をゆっくりと再生できる話速変換技術の研究を実施している.この技術を,実際の会話に適用するために,音声,画像による補助情報の提示機能を検討する.

  13. その他 信号処理に関連するテーマ
  14. 「音声信号処理一般」,「ディジタルフィルタ設計論」,「アルゴリズムのハードウェア化」,「教育用ツールの開発」など.

履修条件

下記の条件を全て満たすこと
  • 「ディジタル信号処理」の単位を修得済みである
  • 「情報環境プラクティス」の単位を修得済みである(どのテーマでも可)
  • 申し込み前に自前に研究室訪問し,テーマと進め方の説明を受けている

定員

8名

説明会資料